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中核症状と周辺症状(右図)に大別されます。中核症状はどの患者さんにも認められ、記憶障害、見当識障害(時、場所、人などが判断できない)、理解・判断力の障害、実行機能障害、失行、失認、失語などがあります。周辺症状は「認知症に伴う行動障害と精神症状(BPSD)」と言われ徘徊、暴力、暴言、不潔行為、抑うつ、妄想などがあります。介護上、問題になるのは周辺症状であり、また認知症の薬によって周辺症状がかえって悪化している場合もあります。効果も確認せず、漫然と服用しても百害あって一利なしです。当院では治療のみならず、介護保険主治医意見書の作成やケアの質の向上を目指します。 |
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βアミロイドとよばれる異常なタンパク質が脳全体に蓄積し、脳の神経細胞が変性して死滅・脱落することによっておこる病気です。脳内の変化は、認知症の症状が出る10〜20年以上前からおこりはじめ、時間をかけて徐々に症状が進行していきます。病気かどうかのグレーゾーンである軽度認知障害(MCI)を経て、初期、中期、進行期に大別されます。発症後の生存期間は8年〜12年であり認知機能は緩徐に低下していきます。BPSDでは、不安・抑うつは早期から認められることが多く、介護上問題となる徘徊や暴力は中期に現れます。日常生活動作は一定程度病状が進行した段階で、急速に悪化し進行期は寝たきりの状態となります。 |
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レビー小体とは、運動障害をおもな症状とするパーキンソン病患者の中脳にたまった異常な構造物をいいます。レビー小体型認知症の脳では、大脳にもこの構造物が広く見られることから名づけられました。特徴として日内での認知機能障害の大きな変化、パーキンソン症状(小きざみな歩き方や手足のふるえなど)、「人がいる」など非常にリアルな幻視などがあります。 |
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脳梗塞や脳出血などの、脳の循環障害によっておこる認知症です。症状の進行は、段階的に悪化し、わずかな刺激によって泣き出したり、笑い出したりするなどの感情失禁などが見られます。 |
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